← TOEIC対策ガイド

TOEIC関係詞を完全整理|関係代名詞・関係副詞の違い

公開日: | 更新日:

「whoとwhomは何が違う?」「whichとwhereはどう見分ける?」「関係詞の後ろが完全・不完全って何?」という疑問は、関係詞を勉強するときに多くの人がぶつかるポイントです。

関係詞は、2つの文をつなぎながら名詞を詳しく説明するための仕組みです。ここを理解すると、TOEIC Part 5の空欄補充だけでなく、Part 6・Part 7の長い英文も読みやすくなります。本記事では、TOEIC対策で特に必要な範囲を、基礎から応用まで順番に整理します。

先に結論:関係詞問題は「先行詞」と「関係詞の後ろが完全な文か、不完全な文か」を見ると解きやすくなります。

そもそも関係詞とは?

関係詞は、同じ人・物・場所などについて述べている2つの文を1文にまとめる「接着剤」のような役割を持ちます。

2文の状態
Anne is a designer. She works in Tokyo.
アンはデザイナーです。彼女は東京で働いています。

2文目の She は1文目の Anne と同じ人を指しています。そこで、Sheを関係代名詞whoに置き換えて1文にできます。

1文にまとめる
Anne is a designer who works in Tokyo.
アンは東京で働いているデザイナーです。

Anne / a designer のように、関係詞によって説明される名詞を「先行詞」と呼びます。関係詞は、この先行詞の種類と、後ろの文の構造によって選び分けます。

関係代名詞と関係副詞の違い

TOEICで特に重要なのがこの区別です。関係代名詞は、関係詞節の中で主語・目的語・所有など名詞の役割をします。一方、関係副詞は場所・時・理由などの情報を補います。

種類代表語後ろの文見るポイント
関係代名詞who / whom / which / that / whose主語・目的語などが欠けた不完全な文になりやすい誰・何が欠けているか
関係副詞where / when / why主語・動詞・目的語などがそろった完全な文場所・時・理由を補うか
TOEICで使える判定法
① 先行詞を見る → ② 関係詞の後ろを見る → ③ 欠けている要素があれば関係代名詞、文が完成していれば関係副詞を疑う。

関係代名詞:主格

主格は、関係詞が後ろの節の主語になる形です。関係詞の直後に動詞が来ることが多いのが特徴です。

先行詞主格
人who / that
物・動物which / that
I have an aunt who lives in Okinawa.
私には沖縄に住んでいる叔母がいます。

whoが「彼女は」に相当し、who lives... の主語になっています。

This is a device which reduces energy consumption.
これはエネルギー消費を減らす装置です。

whichの直後に動詞reducesが来ています。この形なら主格の可能性が高いと判断できます。

関係代名詞:目的格

目的格は、関係詞が動詞や前置詞の目的語に相当する形です。人ならwhom、物ならwhichが基本ですが、日常的な英語では目的格のwhoも広く使われます。TOEICでは、特に前置詞+whomの形を押さえておくと安心です。

先行詞目的格
人whom / who / that
物・動物which / that
The applicant whom we interviewed yesterday has extensive experience.
昨日面接した応募者は豊富な経験があります。

we interviewed の後ろには本来「誰を面接したのか」という目的語が必要です。その目的語がwhomになっています。

This is the house which Tom lived in last year.
これはトムが去年住んでいた家です。

liveはこの意味では live in + 場所 の形になるため、inを残す必要があります。This is the house which Tom lived last year. のように前置詞を落とすのは不自然なので注意しましょう。

主格と目的格の見分け方

whichやwhoだけ見ても主格か目的格か分からない場合は、関係詞の直後を見ます。

主格
This is a book which explains Japanese history.
whichの直後が動詞explains → which自身が主語。
目的格
This is a book which my colleague recommended.
whichの後ろが my colleague(S)+ recommended(V) → recommendedの目的語が欠けている。

関係代名詞:所有格 whose

whoseは「〜の」にあたる所有関係を表します。先行詞が人の場合だけでなく、物や組織についても使えます。

I know a woman whose brother works for the company.
私は兄がその会社で働いている女性を知っています。
We visited a company whose products are sold worldwide.
私たちは製品が世界中で販売されている会社を訪問しました。

TOEICではwhose + 名詞という形が大きなヒントです。空欄直後に名詞があり、「先行詞の〜」という意味関係が成り立つならwhoseを疑います。

The building _____ roof was damaged will be repaired.
答え:whose
「その建物の屋根」という所有関係なのでwhoseが適切です。

who と whom の使い分け

whoは主格、whomは目的格というのが基本です。ただし現代英語では、目的格でもwhoが使われることは珍しくありません。TOEIC対策では次の2点を押さえれば十分です。

who:後ろの節で主語になることが多い。
whom:目的語。特に to whom / with whom / for whom のように前置詞の直後ではwhomが基本。
The consultant with whom we worked was very helpful.
私たちが一緒に仕事をしたコンサルタントはとても親切でした。

関係副詞 where:場所

先行詞がplace、office、city、storeなど場所を表し、関係詞の後ろが完全な文ならwhereが候補になります。

This is the office where I work.
ここが私の働いているオフィスです。

I workだけで「私は働く」という文の骨格は完成しています。whereは「そこで」という場所情報を補っています。

関係副詞 when:時

先行詞がday、time、year、momentなど時を表す語ならwhenが候補になります。

I remember the day when we first met.
私は私たちが初めて会った日を覚えています。

we first metは主語・動詞がそろった完全な節なので、関係副詞whenを使えます。

関係副詞 why:理由

先行詞がreasonの場合、whyを使って理由を説明できます。

That is the reason why the meeting was postponed.
それが会議が延期された理由です。

the meeting was postponedは完全な文で、whyが「その理由で」という情報を補っています。

「the way」とhowの注意点

方法を表すときは、the way + S + V または how + S + V を使えます。標準的な英語ではthe way howを重ねて使わないのが基本です。

I like the way she explains things.
私は彼女の説明の仕方が好きです。
I understand how the system works.
私はそのシステムがどのように動くか理解しています。

which と where のひっかけを見分ける

先行詞が場所だからといって、必ずwhereになるわけではありません。重要なのは関係詞の後ろの文が完成しているかです。

This is the store where Spanish is spoken.
Spanish is spoken は完全な文 → where。
This is the store which I like.
I like だけでは「何を好きなのか」という目的語が欠ける → which。
超重要
場所の先行詞でも、後ろに目的語が欠けていればwhich。
後ろが完全な文ならwhere。

which と when も同じ考え方

I remember the day when we met.
we metは完全な節 → when。
I remember the day which changed my life.
whichがchangedの主語 → which。

制限用法と非制限用法

関係詞には、先行詞を限定する制限用法と、補足説明を加える非制限用法があります。TOEICではカンマの有無が選択肢を絞るヒントになることがあります。

用法形役割
制限用法カンマなしどの人・物なのかを限定する
非制限用法カンマありすでに特定された先行詞に補足情報を加える
Employees who completed the training received certificates.
研修を終えた従業員が証明書を受け取りました。
→ 「研修を終えた従業員」に限定。
Mr. Lee, who completed the training, received a certificate.
リーさんは研修を終えており、証明書を受け取りました。
→ Mr. Leeはすでに特定されており、who以下は補足。

非制限用法では、一般にthatは使わずwhoやwhichを使います。

関係代名詞 what

whatは the thing(s) that / which に近い意味を持ち、先行詞を含んでいるのが特徴です。そのためwhatの直前に別の先行詞を置きません。

What you need is more practice.
あなたに必要なのは、もっと練習することです。
Please tell me what you decided.
あなたが決めたことを教えてください。

what節全体が主語・目的語・補語になる点を押さえておきましょう。

前置詞+関係代名詞

前置詞を関係代名詞の前に移動する形もTOEICで見かけます。

This is the project which I worked on.
= This is the project on which I worked.
The person to whom I spoke was the manager.
= The person who I spoke to was the manager.

前置詞の直後ではthatは使えません。 人ならwhom、物ならwhichを使う点が重要です。

複合関係詞 -ever

whoever、whatever、whichever、wherever、wheneverなどは「〜する人は誰でも」「何が〜しても」「どこで〜しても」のような意味を作ります。TOEICでは語彙・文法の両面で選択肢に出る可能性があります。

語代表的な意味例
whoever〜する人は誰でもWhoever finishes first can leave.
whatever〜するものは何でも / 何が〜してもChoose whatever you need.
whicheverどちらでも / どの〜でもChoose whichever option is cheaper.
whereverどこで〜してもWherever you work, follow the policy.
wheneverいつ〜してもCall me whenever you need help.

TOEIC Part 5での解き方

関係詞問題が出たら、意味を最初から全部訳すより、次の順番で構造を見ると速く解けます。

STEP 1 空欄の前の先行詞を確認する。
STEP 2 空欄の後ろの節に主語・目的語などの欠けがあるか確認する。
STEP 3 人・物・場所・時・所有のどれかを判定する。
STEP 4 カンマや前置詞がある場合は使える関係詞をさらに絞る。

例題1

Employees _____ work remotely must attend the online security training.
(A) who (B) where (C) whom (D) whose
答え:(A) who
空欄の直後がworkという動詞なので、関係詞自身が主語になる主格が必要です。先行詞Employeesは人なのでwhoを選びます。

例題2

The office _____ the interview will be held is on the fifth floor.
(A) which (B) where (C) who (D) whose
答え:(B) where
the interview will be heldは完全な受動態の文です。先行詞officeは場所なのでwhereが適切です。

例題3

The company _____ products are used worldwide opened a new factory.
(A) who (B) which (C) whose (D) where
答え:(C) whose
空欄の直後にproductsという名詞があり、「その会社の製品」という所有関係になるためwhoseです。

例題4

The consultant to _____ we sent the documents replied immediately.
(A) who (B) whom (C) which (D) where
答え:(B) whom
前置詞toの直後で、人を表す先行詞consultantを受けるためwhomを使います。

関係詞でよくある間違い

× 場所の先行詞だから無条件でwhereを選ぶ。
→ 後ろに目的語が欠けていればwhichの可能性があります。

× whoとwhomを先行詞だけで決める。
→ 後ろの節で主語なのか目的語なのかを確認します。

× whoseは人にしか使えないと思う。
→ 物・会社・組織などにも使えます。

× the way how と重ねる。
→ the way + S + V、またはhow + S + Vが基本です。

× 前置詞+thatにする。
→ 前置詞の直後はwhich / whomを使います。

まとめ

関係詞は暗記だけで解こうとすると混乱しやすいですが、構造を見るルールはかなりシンプルです。

関係代名詞:後ろの文に主語・目的語などの欠けがある。
関係副詞:後ろの文は基本的に完成している。
whose:所有関係。
whom:目的格、特に前置詞の直後。
where / when / why:場所・時・理由を補う。

まずは「先行詞を見る」「後ろが完全か不完全かを見る」の2点を習慣にすると、TOEICの関係詞問題はかなり整理しやすくなります。

TOEIC文法まとめを見る / Part 5対策を見る / who・which・thatの使い分けを見る / 無料問題を解く

掲載例文・問題・解説はORIVECTORで作成したオリジナルです。公式問題や市販教材の転載ではありません。