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不定詞と動名詞の使い分け|to doとdoingは何が違う?

不定詞と動名詞は、どちらも「〜すること」と訳せる場合があります。それなのに、なぜwantの後ろはto doで、enjoyの後ろはdoingなのでしょうか。丸暗記だけではなく、それぞれが持つ基本イメージから理解していきます。

そもそも不定詞と動名詞って何?

不定詞:to + 動詞の原形
I want to study English.
私は英語を勉強したい。

動名詞:動詞 + -ing
I enjoy studying English.
私は英語を勉強することを楽しんでいます。

この2文ではto studyもstudyingも「英語を勉強すること」に関係しています。しかし、英語では前にある動詞によって使える形が変わります。

まず大切なのは「前の動詞」

wantは基本的にto不定詞を取り、enjoyは動名詞を取ります。

○ I want to study English.
× I want studying English.

○ I enjoy studying English.
× I enjoy to study English.

そのためTOEICでは、動詞と後ろの形をセットで覚えることが重要です。ただし、すべてを意味のない組み合わせとして丸暗記する必要はありません。不定詞と動名詞には理解を助ける基本イメージがあります。

to doは「これから・未来方向」のイメージ

toには「ある方向へ向かう」感覚があります。そのためto不定詞は、文脈によってこれからすること・未来に向かう行為と相性がよい傾向があります。

I decided to study English.
英語を勉強することに決めた。

I hope to see you again.
またあなたに会いたい。

We plan to open a new office.
新しいオフィスを開設する予定です。

decide、hope、planはいずれも、その時点から先の行為を意識しやすい動詞です。

to doの基本イメージ:「これから」「未来方向」。ただし、これは意味を理解するための傾向であり、すべての用法を決める絶対ルールではありません。最終的には各動詞の語法も確認します。

doingは「行為そのもの・経験」のイメージ

動名詞は、行為そのものを一つのものとして扱うイメージを持つと理解しやすくなります。

I enjoy playing tennis.
私はテニスをすることを楽しんでいます。

I finished doing my homework.
私は宿題をすることを終えました。

We avoided discussing the issue.
私たちはその問題について話し合うことを避けました。

「これからする」という方向よりも、playing、doing、discussingという行為そのものを対象にしています。

TOEICで覚えたい「to doを取る動詞」

want to do:〜したい
decide to do:〜することを決める
hope to do:〜することを望む
plan to do:〜する予定である
agree to do:〜することに同意する
promise to do:〜することを約束する
expect to do:〜することを予想・期待する

TOEICで覚えたい「doingを取る動詞」

enjoy doing:〜することを楽しむ
finish doing:〜し終える
avoid doing:〜することを避ける
consider doing:〜することを検討する
mind doing:〜することを気にする
suggest doing:〜することを提案する

Part 5ではこう出る

We decided _____ the meeting.

(A) postpone
(B) postponing
(C) to postpone
(D) postponed

答え:(C) to postpone
decideはto不定詞を取るため、decide to postponeとなります。
We are considering _____ a new office.

(A) open
(B) opening
(C) to open
(D) opened

答え:(B) opening
considerは動名詞を取る代表的な動詞なのでconsider openingとなります。

両方取れる動詞もある

likeなど、不定詞と動名詞の両方を取れる動詞もあります。

I like to swim.
I like swimming.

どちらも成立します。文脈によってニュアンスに違いが出る場合がありますが、まずは「どちらも取れる動詞がある」と理解しておきましょう。

両方取れるけど意味が変わる:remember

ここではto doとdoingの基本イメージが非常に役立ちます。

I remember locking the door.
ドアに鍵をかけたことを覚えています。

Remember to lock the door.
忘れずにドアに鍵をかけてください。

remember doingでは「鍵をかける」という行為がすでに起きており、その記憶があります。一方、remember to doでは「覚えておいて、その後に行為をする」という未来方向の関係があります。

stop doing と stop to do は意味が全然違う

He stopped smoking.
彼はタバコを吸うのをやめた。

He stopped to smoke.
彼はタバコを吸うために立ち止まった。

stop smokingではsmokingという行為を止めています。一方、stop to smokeのto smokeは「タバコを吸うために」という目的を表す不定詞です。見た目が似ていても文の構造が違います。

「toを見たら動詞の原形」は危険

TOEICで特に注意したいのが前置詞のtoです。

I look forward to meeting you.
あなたに会うのを楽しみにしています。

このtoは不定詞のtoではなく前置詞です。前置詞の後ろには名詞相当のものが必要なので、meetではなく動名詞meetingを置きます。

look forward to doing:〜するのを楽しみにする
be used to doing:〜することに慣れている
object to doing:〜することに反対する
注意:toの直後だから必ず「動詞の原形」とは限りません。「不定詞のto」なのか「前置詞のto」なのかを見分ける必要があります。

TOEICでの解き方

① 空欄の直前を見る

② 前の動詞・表現がどの形を取るか確認

③ to do / doingの基本イメージも使って意味を確認

④ toがある場合は、不定詞のtoか前置詞のtoか確認

本番では「全部をその場で意味から推測する」のではなく、頻出表現をセットで覚えたうえで、イメージと文構造を使って確認するのが効率的です。

まとめ

不定詞と動名詞は「日本語ではどちらも〜すること」で終わらせない。

to do → これから・未来方向のイメージ
doing → 行為そのもの・経験のイメージ

そのうえで、decide to do / enjoy doingのように語法を覚える。rememberやstopのように両方取れて意味が変わる動詞にも注意する。そして「前置詞to + doing」を見落とさない。

意味・単語・文法をつなげて理解すると、丸暗記よりも忘れにくくなります。

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