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過去形・過去進行形・過去完了形の違いと使い分け

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「ateも実際には食べている時間があるのに、was eatingと何が違うの?」。時制を日本語訳だけで覚えると、ここが分かりにくくなります。ポイントは動作の長さではなく、過去の出来事を話し手がどこから、どのように見ているかです。

まず3つを一言で

過去形:ate
→ 過去の出来事をひとまとまりとして報告する。

過去進行形:was eating
→ 過去のある時点にカメラを置き、その動作の途中を見る。

過去完了形:had eaten
→ 過去のある時点を基準に、それよりさらに前を見る。

同じ「夕食」でも3つとも使える

昨日、19時から19時30分まで夕食を食べ、20時に妻が帰宅したとします。現実に起きた夕食は同じでも、何を相手に伝えたいかによって時制が変わります。

時間軸

19:00  19:15  19:30      20:00
|━━━━━━ 夕食 ━━━━━━|       |
                    妻が帰宅

① 過去形 ate:出来事全体をひとまとまりとして話す

I ate dinner yesterday.
私は昨日、夕食を食べました。

実際の食事には「食べ始める → 食べている → 食べ終わる」という時間があります。しかし過去形では、その途中経過に注目せず、「夕食を食べた」という一つの出来事としてまとめて報告しています。

食べ始める → モグモグ → 食べ終わる
      ↓
   【夕食を食べた】
     I ate dinner.

そのため「過去形=一瞬の出来事」ではありません。例えば次の文も過去形です。

I ate dinner from 7 to 8.
私は7時から8時まで夕食を食べました。

I watched a movie last night.
私は昨夜映画を見ました。

I traveled to Osaka last week.
私は先週大阪へ旅行しました。

映画が2時間、旅行が数日間続いていても問題ありません。過去形は「短い動作」なのではなく、過去に何があったかを出来事として伝える形です。

② 過去進行形 was eating:過去のある瞬間にズームする

今度は「昨日19時、何をしていた?」と聞かれたとします。

What were you doing at 7 p.m.?
19時は何をしていましたか?

I was eating dinner.
夕食を食べていました。

ここでは19時という過去の一点にカメラを置いています。その瞬間、食事という動作の途中だったことを表しているため、過去進行形を使います。

18:50   19:00   19:20
|━━━━━━━ 👀 ━━━━━━━|
    was eating dinner
    「この時は食事中」

つまり、過去形と過去進行形は現実の出来事が違うとは限りません。同じ出来事をどの粒度で見せるかが違います。

過去形と過去進行形を一緒に使う

I was eating dinner when my friend called me.
友達から電話がかかってきたとき、私は夕食を食べていました。
━━━━━━ 食事中 ━━━━━━
      ↑
     📱電話

was eating → 続いていた動作の途中
called → その途中で起きた出来事

「その時、何をしていた?」という背景には過去進行形、その途中で起きた出来事には過去形、という組み合わせがよく使われます。

③ 過去完了形 had eaten:過去からさらに前を見る

今度は「妻が20時に帰宅した」という過去の出来事を基準にします。その時点では夕食がすでに終わっていたとします。

I had eaten dinner when my wife came home.
妻が帰宅したときには、私はすでに夕食を食べていました。
19:00〜19:30       20:00        現在
【夕食・完了】 ─────────→ 【妻が帰宅】 ─────→ 今
 had eaten         came home
   ↑
過去の基準点よりさらに前

過去完了は「ものすごく昔」を表す形ではありません。重要なのは過去の基準点より前かどうかです。5分しか離れていなくても使えます。

The meeting had started when I arrived.
私が到着したときには、会議はすでに始まっていました。

10:00 会議開始 → 10:05 私が到着

たった5分差でも「到着」という過去より前なので、had startedで前後関係を示せます。

3つの使い分けを同じ場面で比較

Q. 昨日何した?
I ate dinner.
→ 「夕食を食べた」という出来事全体を報告。

Q. 19時は何してた?
I was eating dinner at 7.
→ 19時という瞬間にズームすると食事の途中だった。

Q. 妻が20時に帰ってきた時は?
I had eaten dinner when she came home.
→ 20時を基準にすると、夕食はそれより前に済んでいた。
現実に起きた「夕食」は同じでも、何を相手に伝えたいかによって時制が変わります。

過去形=出来事全体を見る
過去進行形=出来事の途中を見る
過去完了形=過去の基準点からさらに前を見る

仕事の例で比較してみよう

過去形
Mr. Tanaka completed the report yesterday.
田中さんは昨日レポートを完成させました。
→ 昨日何があったかを報告。

過去進行形
Mr. Tanaka was preparing the report when his manager called.
上司から電話があったとき、田中さんはレポートを作成している途中でした。
→ 電話があった瞬間の状況。

過去完了形
Mr. Tanaka had completed the report before the meeting started.
会議が始まる前に、田中さんはレポートを完成させていました。
→ 会議開始という過去よりさらに前。

TOEIC Part 5ではどう判断する?

By the time Mr. Smith arrived, the meeting _____.

(A) starts
(B) was starting
(C) had started
(D) will start

答え:(C) had started

Mr. Smith arrivedという過去の基準点があります。会議開始はその到着より前なので、過去完了が適切です。

TOEICの時制問題では、単に動詞の形を見るのではなく、「いつが基準点?」「どちらが先?」「その瞬間は動作の途中?」と考えるのがポイントです。

迷ったらこの3問

① 過去に何があったかを普通に報告している?
→ 過去形:I ate dinner.

② 過去のある瞬間に「何してる途中だった?」を言いたい?
→ 過去進行形:I was eating dinner.

③ 過去のある出来事より、さらに前を言いたい?
→ 過去完了形:I had eaten dinner before she arrived.

TOEICで意識したい時間表現

yesterday / last week / ago
→ 過去の出来事を表す過去形の手掛かりになりやすい。

when + 過去の出来事
→ その時に進行中だった動作なら過去進行形が候補。

by the time + 過去 / before + 過去
→ 過去の基準点より前の完了を示す場合、過去完了が候補。
時制は日本語訳だけで覚えない。
「ate=食べた」「was eating=食べていた」「had eaten=食べていた」だけでは違いが見えにくくなります。

どこにカメラを置いて、出来事をどう見せたいのかを時間軸で考えると理解しやすくなります。

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