may・must・have toの違いと使い分け
may、must、have toは、日本語訳だけを暗記すると混乱しやすい表現です。ポイントは、話し手が「可能性」「許可」「強い判断」「状況上の必要」のどれを伝えているかを見ることです。
なお、mayとmustは助動詞ですが、have toは厳密には助動詞そのものではありません。ただし「〜しなければならない」という意味を表すため、ここでは一緒に比較します。
まず結論
may → 可能性がある / 許可する
must → 話し手が強く「そうだ・そうすべき」と判断する
have to → ルール・事情・状況によって必要
must → 話し手が強く「そうだ・そうすべき」と判断する
have to → ルール・事情・状況によって必要
1. may = 「〜かもしれない」
It may rain tomorrow.
明日は雨が降るかもしれません。
He may come to the meeting.
彼は会議に来るかもしれません。
明日は雨が降るかもしれません。
He may come to the meeting.
彼は会議に来るかもしれません。
話し手は断定せず、その可能性があると考えています。
2. may = 「〜してもよい」
You may leave now.
もう帰ってもよいですよ。
May I come in?
入ってもよろしいですか?
もう帰ってもよいですよ。
May I come in?
入ってもよろしいですか?
mayには許可の意味もあります。May I...?は丁寧・フォーマルな許可の求め方です。
3. must = 強い義務・必要性
You must clean your room.
部屋を片付けなければなりません。
部屋を片付けなければなりません。
mustは、話し手がこれは必要だと強く判断・要求する場面で使われます。
4. have to = 状況的に「やらないといけない」
Employees have to wear ID badges.
従業員は社員証を着用しなければなりません。
従業員は社員証を着用しなければなりません。
会社のルールや予定、事情など、外部の状況によって必要という感覚を表しやすいのがhave toです。
mustとhave toは何が違う?
You must take this medicine.
この薬は必ず飲んでください。
→ 話し手が必要性を強く伝える。
I have to take this medicine.
この薬を飲まないといけません。
→ 医師の指示など、事情による必要性を表しやすい。
この薬は必ず飲んでください。
→ 話し手が必要性を強く伝える。
I have to take this medicine.
この薬を飲まないといけません。
→ 医師の指示など、事情による必要性を表しやすい。
注意
「must=必ず話し手の意思」「have to=必ず外部事情」という絶対ルールではありません。実際には意味が重なる場面も多くあります。違いを理解するための基本イメージとして使いましょう。
「must=必ず話し手の意思」「have to=必ず外部事情」という絶対ルールではありません。実際には意味が重なる場面も多くあります。違いを理解するための基本イメージとして使いましょう。
5. mustには「〜に違いない」もある
He worked for 15 hours today.
彼は今日15時間働きました。
He must be tired.
彼は疲れているに違いありません。
彼は今日15時間働きました。
He must be tired.
彼は疲れているに違いありません。
これは義務ではありません。15時間働いたという根拠から、話し手がほぼ間違いなく疲れていると強く推測しています。
mayとmustを「確信度」で比較
He may be tired.
彼は疲れているかもしれない。
→ 可能性がある。
He must be tired.
彼は疲れているに違いない。
→ 強い根拠から高い確信を持っている。
彼は疲れているかもしれない。
→ 可能性がある。
He must be tired.
彼は疲れているに違いない。
→ 強い根拠から高い確信を持っている。
確信度のイメージ
低い ─────────────→ 高い
may must
かもしれない に違いない
低い ─────────────→ 高い
may must
かもしれない に違いない
6. must not と don't have to は全然違う
ここはTOEICでも日常英語でも重要です。
You must not enter this room.
この部屋に入ってはいけません。
→ 禁止
You don't have to come tomorrow.
明日は来なくてもいいです。
→ 必要がない
この部屋に入ってはいけません。
→ 禁止
You don't have to come tomorrow.
明日は来なくてもいいです。
→ 必要がない
must → しなければならない
must not → してはいけない 🚫
have to → する必要がある
don't have to → する必要がない
must not → してはいけない 🚫
have to → する必要がある
don't have to → する必要がない
「You don't have to work tomorrow.」は「明日は働いてはいけない」ではなく、働く必要はないという意味です。
7. 過去・未来ではhave toが便利
義務を表すmustには、通常の過去形として使う形がありません。過去の必要性にはhad toを使います。
I have to work today.
今日は働かなければなりません。
I had to work yesterday.
昨日は働かなければなりませんでした。
I will have to work tomorrow.
明日は働かなければならないでしょう。
今日は働かなければなりません。
I had to work yesterday.
昨日は働かなければなりませんでした。
I will have to work tomorrow.
明日は働かなければならないでしょう。
会社の会議で3つを比較
Mr. Smith may attend the meeting.
スミスさんは会議に出席するかもしれない。
→ 可能性
All employees have to attend the meeting.
全社員は会議に出席しなければならない。
→ ルール・必要性
You must attend the meeting.
あなたは必ず会議に出席してください。
→ 強い要求・判断
Mr. Smith must be in the meeting room.
スミスさんは会議室にいるに違いない。
→ 強い推測
スミスさんは会議に出席するかもしれない。
→ 可能性
All employees have to attend the meeting.
全社員は会議に出席しなければならない。
→ ルール・必要性
You must attend the meeting.
あなたは必ず会議に出席してください。
→ 強い要求・判断
Mr. Smith must be in the meeting room.
スミスさんは会議室にいるに違いない。
→ 強い推測
TOEIC Part 5で考える
All visitors _____ wear an identification badge while inside the facility.
(A) have to
(B) may
(C) might
(D) would
答え:(A) have to
施設内のルールとして「着用する必要がある」という文脈です。
(A) have to
(B) may
(C) might
(D) would
答え:(A) have to
施設内のルールとして「着用する必要がある」という文脈です。
Employees _____ use this entrance during construction.
文脈が「使用禁止」なら must not。
「この入口を使う必要はない」なら don't have to。
否定語だけで判断せず、禁止なのか、必要性がないだけなのかを確認します。
文脈が「使用禁止」なら must not。
「この入口を使う必要はない」なら don't have to。
否定語だけで判断せず、禁止なのか、必要性がないだけなのかを確認します。
迷ったときの判断
可能性・許可? → may
話し手の強い義務・強い推測? → must
ルールや事情による必要性? → have to
禁止? → must not
やる必要がない? → don't have to
話し手の強い義務・強い推測? → must
ルールや事情による必要性? → have to
禁止? → must not
やる必要がない? → don't have to
まとめ
may:可能性 / 許可
must:強い義務 / 強い推測
have to:状況・ルール上の必要
must not:禁止
don't have to:必要がない
日本語訳だけでなく、話し手が何を判断しているのかを見るのがポイントです。
must:強い義務 / 強い推測
have to:状況・ルール上の必要
must not:禁止
don't have to:必要がない
日本語訳だけでなく、話し手が何を判断しているのかを見るのがポイントです。
will・would・can・couldを学ぶ / willとbe going toの違い / TOEIC文法まとめ / Part 5対策
掲載問題・解説はORIVECTORオリジナルです。公式問題や市販教材の転載ではありません。